スタッカート、離れているか聴いてみて!
スタッカートのこの「・」
これを見ると、思わず手首も指先も
跳ねて演奏してしまいそうに・・
上記はブルグミュラーの「小さな集まり」の抜粋ですが
重音でもスタッカートが出てきます。
「スタッカート=跳ねる」
のイメージを持っている人は、やはり跳ねた演奏に。
先日、「音と音が離れているか聴いてごらん!」
とレッスン時にアドバイスすると、あら不思議。
ちょうど良い頃合いの長さのスタッカート。
もともと、イタリア語で「切る」という意味では
使われてなく、
「離れる」「分離する」
日本の楽語辞典では、「半分の音価で」と
書かれていますが、小さなお子さんには難しい。
また、半分の音価・・とスパッと割り切れる世界では
本来ありません。
小さなお子さんの場合、わざとレガートで弾いてみて
そのあと、やっぱり音を離してみよう!
と誘導すると、跳ねる仕草や跳ねるという意味ではないと
理解します。
スタッカートは楽しそうに簡単そうに聴こえる奏法ですが
本当は意外と奥が深い。
曲のテンポやニュアンスでも
同じ「・」がついていても
表現は変わりますよね。
愛弟子の可愛い子供達もいつかは「Staccato」
離れて独自の世界、道に進むんだろうなあ。。
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