スタッカート、離れているか聴いてみて!

スタッカートのこの「・」

これを見ると、思わず手首も指先も

跳ねて演奏してしまいそうに・・


上記はブルグミュラーの「小さな集まり」の抜粋ですが

重音でもスタッカートが出てきます。


「スタッカート=跳ねる」

のイメージを持っている人は、やはり跳ねた演奏に。


先日、「音と音が離れているか聴いてごらん!」

とレッスン時にアドバイスすると、あら不思議。


ちょうど良い頃合いの長さのスタッカート。


もともと、イタリア語で「切る」という意味では

使われてなく、

「離れる」「分離する」


日本の楽語辞典では、「半分の音価で」と

書かれていますが、小さなお子さんには難しい。

また、半分の音価・・とスパッと割り切れる世界では

本来ありません。


小さなお子さんの場合、わざとレガートで弾いてみて

そのあと、やっぱり音を離してみよう!

と誘導すると、跳ねる仕草や跳ねるという意味ではないと

理解します。


スタッカートは楽しそうに簡単そうに聴こえる奏法ですが

本当は意外と奥が深い。

曲のテンポやニュアンスでも

同じ「・」がついていても

表現は変わりますよね。


愛弟子の可愛い子供達もいつかは「Staccato」

離れて独自の世界、道に進むんだろうなあ。。


こだま美由希ピアノ教室・広島市中区

広島市中区にてピアノ教室主宰。ドイツ国立デトモルト音楽大学卒業、ドイツ留学中、ドイツ・イタリアにて演奏活動、広島交響楽団と共演等。音色から情熱と愛を紡ぎだすピアニスト&指導者。 英才教育の一環として子供にピアノや絶対音感を活かせるジュニアクラスや初心者の大人でも基礎から楽しく学び、趣味としてピアノ演奏を学び人生が彩豊かになる道をレクチャーしています。テクニック・こころ・思考力の3つの法則が柱。

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