スラーの解釈、一つだと思っていませんか?

ブルグミュラーの「前進」もしくは「進歩」

題名の訳も校訂者によってほんの少し違い

こだわりが見えて楽しいものですね。


さて、上記のスラー

印刷してあるものと、鉛筆で書き込んだもの

どちらが正しいでしょうか?


そう、どちらも正しい。


私は双方のスラーを練習してみることを

オススメします。


歌うフレージングで感じてみると

鉛筆書きの方がしっくりくる人が多いかも。


だけど、理論的に和声感や音型を意識すれば

印刷の方がわかりやすいですね、きっと。


曲の中でもたくさんのフレージングがあるので

その選択は多岐に渡りますね。


両方やってみることで

そういう認識も芽生え、

「私は両方やってみたけど、こっちがしっくりくるな!」


これが重要ですね!

「指導者がこうこうこうだから、このように弾いてね。」

これも悪くはありませんが、ケース バイ ケースですね。


このあたりにくると、個性が出始めるのは

こういう見た目は小さなことだけど

どちらを選択するかで曲の雰囲気は変わるから。


自分で納得して選択できれば

舞台でも違う解釈の人の演奏も理解でき

それでいて「自分は自分」と信じて演奏できますね^^


ブルグミュラーコンクールというものまである日本。

(ドイツでは練習して2曲ぐらいで

同じレベルの他の作曲家も混ざった教本を使用するので

日本人のブルグミュラー好きにはびっくりします)

きっとブルグミュラーは遠い異国の地で世紀をまたいで

こんなに盛んに演奏されるなんて

微塵も思っていなかったことでしょう^^


お墓の中でびっくりしているに違いない!

こだま美由希ピアノ教室・広島市中区

広島市中区にてピアノ教室主宰。ドイツ国立デトモルト音楽大学卒業、ドイツ留学中、ドイツ・イタリアにて演奏活動、広島交響楽団と共演等。音色から情熱と愛を紡ぎだすピアニスト&指導者。 英才教育の一環として子供にピアノや絶対音感を活かせるジュニアクラスや初心者の大人でも基礎から楽しく学び、趣味としてピアノ演奏を学び人生が彩豊かになる道をレクチャーしています。テクニック・こころ・思考力の3つの法則が柱。

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