ピアノ P は弱く??なの


ピアノって聞くと

楽器のピアノを連想しますよね?

そして続けて楽譜に指示してある"P"


イタリアでコンクールを受けるときホームステイした際

そこのお母さんが赤ちゃんに

『ピアノ、ピア〜ノ』と言いているのを聞いて

(静かにしてね〜〜〜って感じで優しい微笑みとともに)

イタリア語の指示は生活に密着してるんだなあと

改めて実感しました。

「ドルチェ」っていうと甘いアイスが出てくるしね^^


しかし、"P"は「弱い」のだろうか??

静かに とか

遠くから聞こえる音や声も"P"に聞こえますよね!


"P"を演奏するときは、弱々しい音でよいかといえばそうではなく

Piano ma Forte

ピアノで しかし フォルテで


?????

ど〜〜いうこと??



ピアノという楽器も昔は

「ピアノフォルテ」と言っていた。

そしていつしか「ピアノ」だけに。


ハープシコードなどではなかなか表現できなかった

「強弱」が表現できるようになったことは

非常に画期的なことだった。

だから当初はそう呼んでいたんですね。


では

Piano ma Forte

ピアノで しかし フォルテで

これはどういうことなんだろう・・


"P"はただ弱々しいのではなく

"F"を演奏するのと同様のエネルギーを要する。


指先の意識、

これは"F"同様、それ以上のコントロールが要求される。


曲により"P"と指示されていても

その曲の雰囲気、"P"の前の音の作り

そういうことによりどれ一つ同じ"P"はないんですね。


静けさのある"P"

悲しみの中にも力強さがある"P"

小声で話している"P"

何か隠している暗さのある"P"

本当に様々な種類の"P"が存在しますね。



時代とともにコンサートの大きなホールになり

ピアノも大きな音が鳴ることを追い求めたところもあるけど

"P"で響す音色があってこそ"F"が活かされることを

常に頭に置いておきましょう。

こだま美由希ピアノ教室・広島市中区

広島市中区にてピアノ教室主宰。ドイツ国立デトモルト音楽大学卒業、ドイツ留学中、ドイツ・イタリアにて演奏活動、広島交響楽団と共演等。音色から情熱と愛を紡ぎだすピアニスト&指導者。 英才教育の一環として子供にピアノや絶対音感を活かせるジュニアクラスや初心者の大人でも基礎から楽しく学び、趣味としてピアノ演奏を学び人生が彩豊かになる道をレクチャーしています。テクニック・こころ・思考力の3つの法則が柱。

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