【演奏動画 バッハ インヴェンション第15番】

バッハ インヴェンションシリーズ 

今日は第15番 ロ短調をお届けします。 

2018年元旦から配信してまいりましたが

インヴェンションシリーズは今日で最後。


J.S.BACH 

INVENTION No,15 h-moll 

PIANO

MIYUKI KODAMA


バッハ 

インヴェンション 第15番 ロ短調

演奏 こだま美由希


本来であれば、変ロ短調とロ長調を経て

ロ短調で終結だが、バッハお父さんの愛情により

(調号が多いと拒絶反応が出ちゃうからね)

シャープの調号2つのロ短調でインヴェンションにて最終曲。


右手3小節目の頭までがテーマ。

3小節目で左手に嬰ヘ短調(属調)にて

テーマが応答。

5小節目から嬰ヘ短調のまま右手にテーマがあらわれる。

12小節目のはじめニ長調(平行調)で終止。

ここまでが第1部とし、その後を第2部とする。

18小節目から終結部といってもよかろう。

ストレッタはみられない。



さて、、、

今回でインヴェンションシリーズは最終回。

15曲をアンプで録音して感じるのは、

第1番、第3番、第4番、第8番あたりが

初めてインヴェンションを学ぶには取り掛かりやすいのではないかなと。


また第5番、第6番、第9番、第12番あたりは

少し難易度は高いのかもしれない。


8分の3拍子は小節数が多めだが

その他は22〜30小節くらい。


これは、エッセイストなどが決められた文字数

もしくはページ数の中で最大限自分の伝えたいことを

簡潔に述べるのと似ていて

拍子感、リズム、アーティキュレーション、強弱、調性、

フレージング、トリルの練習、そういったものを的確に学ぶことを

はっきり明確に限られたスペースの中で示している。


全曲を学ぶ必要はないと思うが

3声のシンフォニアへ繋げるものとして上手に活用すべきと考える。


おそらくクラシックに通じていない人でも

恐らく知っている作曲家の一人と言える

音楽の父と讃えられる「J.S.バッハ」


1685年誕生ー1750年没

インヴェンションを書いたのはケーテン時代の

今から約300年前・・

300年の時を過ぎても今も世界中で多くの子供達が

モーツァルトやショパンへ繋ぐ道として学んでいることは

作品が素晴らしいことはもちろん、

バッハの私利私欲のまったくない

そして平均律を学び

音楽の基礎を幼い時に習得してほしいという

親心とでも言おうか・・・

バッハの時代より素晴らしくピアノが進化していても

変わらず学ぶべきものがあると実感する。


あのショパンも

「バッハやモーツァルトが弾けない人間は

僕の曲を弾いてはいけない」と言っていたとか・・

レッスン生にそのように言ってバッハ、モーツァルトを

徹底的にしごいていたみたいですから・・


インヴェンションとは「創意、工夫」を指すとか!

限られた空間で最大限の試みをする。


そんなことをバッハお父さんは挑戦したのではないかと

この年齢で改めて全ての曲を暗譜でやって感じます。


そしてやはり天才でもあったけど

勤勉家、努力家、挑戦すること、新しいことを取り入れること

そんなことを怠ることなくコツコツやった人と再認識しています。


私自身はリハビリを兼ねてのところもあったのですが

(なのでコントロールがちょっと・・というところが自分の中であります・・)

再度、インヴェンションの重要さ、

緻密な創りといったことを以前学んだ時には気づけなかったことを

今回改めて認識できました。


本当に音楽の基礎の基礎がぎゅ〜〜〜〜っと詰まっています。

21世紀の子供達も、ぜひコツコツ学んで

基礎をしっかり身につけ憧れの曲に近づいていってほしいなと

願っています!


約3ヶ月、おつきあいいただきありがとうございました!

こだま美由希ピアノ教室・広島市中区

広島市中区にてピアノ教室主宰。ドイツ国立デトモルト音楽大学卒業、ドイツ留学中、ドイツ・イタリアにて演奏活動、広島交響楽団と共演等。音色から情熱と愛を紡ぎだすピアニスト&指導者。 英才教育の一環として子供にピアノや絶対音感を活かせるジュニアクラスや初心者の大人でも基礎から楽しく学び、趣味としてピアノ演奏を学び人生が彩豊かになる道をレクチャーしています。テクニック・こころ・思考力の3つの法則が柱。

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