【演奏動画 バッハ インヴェンション第13番】

バッハ インヴェンションシリーズ 

今日は第13番 イ短調をお届けします。 



 J.S.BACH 

INVENTION No,13 a-moll 

PIANO 

 MIYUKI KODAMA 


バッハ 

インヴェンション 第13番 イ短調 

 演奏 こだま美由希




この曲も前奏曲の雰囲気を持っている。

主題は右手16分音符 motiv

3,4拍目の8分音符が対位句

そして2小節目始めのmotivがあらわれる。


左手も巧みに2小節の中でmotivを2回出している。


曲全体の構造は分散和音でできていて

テクニックとしては単純に映るが簡潔である。


motivの形の16分音符以外に

3小節目の16分音符の形も曲の随所に現れ

とても重要な役割を担っている。


曲は大きく2部に分けることができ

13小節目3拍目でホ短調(属調)で終止、

最後はストレッタと見受けられ

活気ある雰囲気を醸し出している。




さて、バッハの晩年はどうだったのだろう・・・


この時期、器楽曲に再び取り組み

グレン=グールドの演奏でも有名な

「ゴールドベルク変奏曲」

「平均律第2巻」

プロイセンのフリードリヒ大王に謁見したことによって

動機となり誕生した「音楽のささげもの」などが

世に生み出された。


我々は非常に素晴らしい曲を残してくれたバッハさまに

感謝、感謝であるが、当時の人たちにはどう映ったのか??


徐々に近代的な生活、啓蒙的な思想が高くなっており

バッハさまのこのポリフォニックな音楽は

少々時代遅れに感じられていたらしい。。


父親としては嬉しさと複雑さもあっただろうけど

この頃は、皮肉なことに息子君たちの方が

世に受け入れられ名を馳せていたようだ。。


いつの世も時代の流れはあって 進化していくけど、

よいものはやはりどの時代も 

時空を超えて受け継がれていくんですね、きっと。。 


バッハさんご本人は、 

晩年、少々寂しく感じられてかもしれないなあ〜〜 


その後、眼病から2度の手術を受けるが失敗・・・ 

1750年7月末、65年の生涯を終える。 


この時、ハイドンは18歳とか。。 

彼の目に、耳に当時のバッハの音楽は どう映っていたんでしょうね・・・ 

素敵な休日をお過ごし下さい♪





こだま美由希ピアノ教室・広島市中区

広島市中区にてピアノ教室主宰。ドイツ国立デトモルト音楽大学卒業、ドイツ留学中、ドイツ・イタリアにて演奏活動、広島交響楽団と共演等。音色から情熱と愛を紡ぎだすピアニスト&指導者。 英才教育の一環として子供にピアノや絶対音感を活かせるジュニアクラスや初心者の大人でも基礎から楽しく学び、趣味としてピアノ演奏を学び人生が彩豊かになる道をレクチャーしています。テクニック・こころ・思考力の3つの法則が柱。

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