【到達地点はレベルが上がれば上がるほど遠くなる!】


ピアノも始めた時は、まず音符が読めるようになると

よくできたね〜〜〜〜!ってなります。

これは幼児にとってはやはり難しいこと。

誰もが以下のような可愛い曲からスタート。

これ無くして次にはつながらないわけで・・・

ここから少しづつ、時には急に難易度が上がっていくわけだけど

その時、必ず現れるのがその人の長所短所含めた特性。


せっかちな人は、とにかく音をとっとよんで

最後まで行き着きたい。

少しのんびりタイプは、最後まで音を読む速度が緩やか。


せっかちタイプが陥りやすいのは

音だけをよんで、指使い、強弱、アーティキュレーションなど

目もくれずやてしまう人が多い。


のんびりタイプは、音と指を合わせていると時間がかかり

忍耐が・・・ということも。


どちらも一長一短あって

どちらがよいというわけではないんですね。



ただ、段々音も増えレベルが上がってくると

様々なことを読み取っていく力も必要。


目的地への到達地点が遠くなるのに

仕上げていくことは、的確かつ迅速さも求められる。

ここに雑さは入る余地は本来ない。


しかし

その人それぞれも特性は急に変わることはない・・


だからお稽古事が

昔から途絶えることなくあるんじゃないかなと。


そういう特性を親子で知っていろんなことにとり組む。

それを意識して行動するのと

ま、いっか!と見逃すのでは後々大きな違い。


なぜ、うちの子は先生に何回言われても

変わらないのかしら・・・・

と思われることもあると思います。

大人から見れば簡単に変えれそうだけど

なかなか、難しいもんです。


まあ、大人の方が

こびりついた思考回路、マインド、習慣を変えるのが

難しいですけど、指摘されることも少なくなることもあり

見逃していることもあります。


私はそういう手のかかる子がダメかというと

そうは思っていない。

むしろ、手がかかるのが子供。

むしろ抑え込んでいる方が後々怖い。。。


こういう時、忍耐をもって子供に言い聞かせ、

時には厳しく指導すること。

これができるか天から与えられた私の課題かなと

こういう場面に遭遇すると毎回思う。


私も多くの人に多大なご迷惑をかけてきた人間ですから

その人たちにお返しできないこともあるけど

私が携わる子供にはできますから

それも恩返しの一つかと。


ピアノ、弦楽器のお稽古はやはり始める年齢のタイミングもあり

特殊な部分もあります。


これを言うと、

「クラシックの人って

すぐ我々の世界は特別、特殊とか言って変なプライドばっかり」

と音楽に携わってない人から揶揄されることもありますが

(逆に携わってないから有難いことに応援いただくこともあります)

6歳くらいまでに習うか習わないかで大きな差がでる

こんなお稽古事はあまりないのではないでしょうか?


だからこそ大人の忍耐力、理解、協力が不可欠。


言い換えれば、そういう時期にそういう支援のもと

ピアノやヴァイオリンができるということは

幸せだということですね。


子供はどこかレベルが上がった時

前のやり方を通そうとすることもあるのですが

そうじゃないということが認識できてくれば

変化が起こってくるので、様々な情報などに耳を奪われず

大人が忍耐を持って、時に厳しさも持って

導いていけば必ず子供も投げ出すことはありません。


人を育てるということは

決して簡単ではなく、きれいごとではいきませんが、

一歩一歩、成長する様を肌で感じることができるのは

幸せなものです^^

こだま美由希ピアノ教室・広島市中区

広島市中区にてピアノ教室主宰。ドイツ国立デトモルト音楽大学卒業、ドイツ留学中、ドイツ・イタリアにて演奏活動、広島交響楽団と共演等。音色から情熱と愛を紡ぎだすピアニスト&指導者。 英才教育の一環として子供にピアノや絶対音感を活かせるジュニアクラスや初心者の大人でも基礎から楽しく学び、趣味としてピアノ演奏を学び人生が彩豊かになる道をレクチャーしています。テクニック・こころ・思考力の3つの法則が柱。

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