音楽家は公務員と同じってどこの国?
さて今日のテーマは
「音楽家は公務員ってどこの国?」
音楽家が公務員ってどういうこと??って
思う人もいるのでは?
日本では音楽家は不安定で努力のわりに陽の目を見ない
といった偏見というか風習というか
こういうところはまだまだ戦後の輸入モノなんだなと感じる。
さてさて答えは
「ドイツ、オーストリア」
ピアニストがオケに入ることは難しいけど
ほかの楽器の人の多くは音大在籍中に
ムッケといってアルバイトのような感じで単発でプロオケで演奏したり
就職試験を受けたりします。
すでにこの時点でこのタイプの人は、かなりのレパートリーがあるので
卒業試験は多くの人が就職内定して予約を取り試験。
結構すでに就職して活躍している中、卒業試験のためのレッスンを受けに来て
卒業試験をするという人も少なくありません。
ピアノはないことだけど。。
日本のように2月頃一斉に卒業試験、就職活動ではなく
音大のピアノ科を例にすると1学期間に多くても数名が卒業。
一人の教授から多くて2名といったところ。
オケの規模などによりA~Dに別れている。
その中でもAプラスとかマイナスとかに分かれているらしい。
(日本の国家公務員、地方公務員といったところか。。)
例えば、ベルリンフィル、ミュンヘンフィルはカテゴリーA.
晴れて就職試験合格後ものちに2年間の契約。
ここで実力を認められればやっと正式な団員になり
定年まで所属できる。
ドイツ国内にとどまらず世界中から受験にくるので
一つ空いた枠に対しかなりの狭き門だ。
プロオケとして認められている数は130くらいと言われている。
日本と比べればさすがご当地だけあってその数は雲泥の差だ。
ただ日本が同じことを目指したところで難しいことは目に見えているけど。
オケへの就職は、ドイツに拘らず、自分の求めるものと一致すれば
近隣諸国へ就職する人も多い。
この辺りも大陸ゆえ日本と考えは全く違う。
優秀なオケに在籍し、ソロでも活躍する。
そういう音楽家としての夢を持っている人が多いのも頷ける。
日本ではクラシック音楽=道楽に過ぎない
で済まされることも多々ありますが
音楽家への愛情、敬意はドイツ人は深いなあと感じます。
クラシック音楽の根付き方が日本と大きく違うことがわかる一面ですね!
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