心のよりどころがあるって状況によっては生きる力なのかもしれない
「殺戮と破壊のシリア ~今、エイハム・アハマドが奏でる希望の灯~」
広島公演
拝聴してまいりました。
う〜〜〜〜む・・・
生きること、
命
運命
宿命
使命
天命
・・・・
そんなことを感じながら
また留学時代にも思いを馳せながら拝聴した。
私個人が強く感じたのはエイハムさんは
「瓦礫のピアニスト」「現代の戦場のピアニスト」
と言われること、
そのことで人前で演奏すること・・
本当はものすごい葛藤があるのではないかということ。。
「情熱のピアニスト」
とかっていうのは、その人の魂のような表現。
だけど上記はご自身が好き好んで
そういう状況になったということではない。
ものすごい葛藤、悩みの中で演奏していること。
本当はただただご家族と平和に音楽ができることを願っていること
ドイツや日本でピアニストとして演奏できるのは
こういう状況という皮肉なもの。
有名になりたいというわけではない。
だけどシリアの現状を伝える手段として
ご自分は演奏することを選択していること。
それを最後、東大大学院生でもある
SSJ代表の山田一竹さんがおっしゃっておられて
そうだよなと。
自分が演奏活動することで
シリアを忘れないでいてもらえる、知ってもらえる
家族にドイツから入国許可がおりるかもしれない
ならば、
1年間ほぼ休みなく演奏活動でドイツ国内を無償で 駆け回る。
これはかなり過酷。。。
(実現されたようでよかった)
ドイツという国にいると難民の人たちが本当に近くにいて
歴史をちょっと学んだ、かじったくらいでは
到底理解できないものがある。
勉学のためにドイツにいる自分
帰る国がある自分
一方
生き抜くためにドイツにいる人
帰る国はない、帰らないと決めている人
お互いに埋まらない溝というか
理解できないというか
そういうものがある。
どんないたわりの言葉をかけたとしても
壮絶な経験、状況を実際には知らない者が口にするのは
自分自身、陳腐に感じるのだ。
山田さんもおっしゃっていたけど
こういう活動をして助かる人がいるわけじゃない
状況が良くなるどころか悪化。
これはト◯ンプさんも苦渋の選択を最近迫られてしまったような。。
本望ではなかったと思う。
◯ュースがすべて信頼できるわけでもなく
これからは特に事実、真実を知っていくことは重要。
今回、心に残ったのは
難民のお子さんがお父さんに
「国によっては動物が遭難したとき
ヘリコプターで救助するよね?
僕達は人間なのになんでこうなの?」
お父さんは鋭い視点に絶句。
そうだよね。。
今も続々難民が押し寄せているドイツ。
シリア人だけでも45万人の人が難民申請。
難民認定前の3ヶ月は月3万円支給。
移動は制約ある。(住んでる町だけとか)
難民申請が受理されれば3年は専用のパスポートが使える。
するとドイツで仕事もできるし学校へも通え、移動も自由。
月3万円、これを押し寄せている難民申請しているすべての人に
支
給しているドイツ。
では3万円でドイツで生活できるかというと厳しい。
そういう中でも皆さん、スマホは持っていて
故郷の人と連絡をとっている。
命綱だね。。
友人が言っていたけど
3年前くらい議会でガソリンに難民税をかけようかと・・
国民が大反対、却下になったとか。
タバコは私がいた頃から一箱=1,000円くらい
ドイツもどこまでも面倒をみられない状況、、
ドイツ人の中にも様々な葛藤がある。。
今起こっていることだけに目を向けても見えなくて
では目を向けて詳しくなったから状況が変わるというかといえば
まったくそうではない。
ならば日々、幸せに暮らせる日本にいるのだから
遠い国のことは多少ニュースで知っておけばいい、
という考えもあるかもしれない。
先進国といわれる国の中で然程中東などの
海外の内戦、戦争に
関心を寄せず暮らせるのは日本くらいだと私は思う。
これからはそうはいかないことを
海外から迫られるんじゃないかな。
山田さん、エイハムさんがまだ難民認定されていない時から
日本へと声をかけられたとか。
エイハムさん「君はクレイジーだ」と。。
まずは認定されなければ国外はおろか
町の外にでれない。。
本当に素晴らしい行動力にお若いのに頭が下がります。
映像の中で
難民のお子さんが、
エイハムさんたちと瓦礫の中で歌を歌っている時間は
お腹が空いていることも忘れてすごく楽しかったと言ってる時の笑顔。
とても印象に残りました。
心の拠り所があるのは
人を癒し、強く、生きる力に変えるんだなあと。
エイハムさんが「戦場のピアニスト」ではなく
「ピアニスト」としてご活躍される日が来ることを願いつつ・・・
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